チベットへの認識

 前々から気になっていた子に久々に会う。そこまで親しくしているわけでもなく、単なる友達であることを最初に言っておく。 
 彼女は中国からの帰国子女。去年は全く気が付かなかったほど日本語がうまい。両親も日本人らしく、外見では全く違いがわからない。
 去年、なにかの縁でチベット話をして以来、時折中国について話すことがあった。
 今回も、中国行ってきたよ。と、話し始めた訳だ。
 とりあえず、今回は西安からウルムチまでの旅行のハイライトを簡単に話す。そこで、ポツリと帰る二日前に自爆テロがあった。と、話すと突然彼女はこう言い出した。
”誰だっけ、ダラ・・・なんとかという人[恐らくダライ・ラマ14世のこと]。あの人おかしい。チベットは日本で言うと沖縄のような物。文化が違うから独立とかはありえない。
 あの人達[チベット人]はおかしい”
 完全に不意を突かれた僕はああ、と流すことしかできなかった。
 こ、これが、台湾は中国[中か人民共和国]の庭でしょ? という考え方か。
 ところで、チベットウイグルがごっちゃまぜになっていないか? と、言うか詳しくチベット知らないのでは? 
 その言葉が頭に浮かんだが、ただあまり語気を強めない彼女があまり聞いたことが無いほど強く言ったせいで突っ込むのは止めておいた。
 今まで十人くらいのガイドさんに会ったことはあるが[ほとんど漢人チベット人の印象は悪くなく、逆にウイグル人は露骨に嫌っていた。という傾向は感じていた。
 彼女は、チベット人を非難する一方で、ウイグル人を持ち上げる。やはり十人十色だねぇ。
 しかし、あの中国軍兵士がチベット難民を打つのは衝撃的だった。

今日の学んだこと
 こういうナイーブな話は初対面やあまりその人を詳しく知らない段階で話すのは止めよう。いきなり人が変わるかもしれないからね!
 それ以前に失礼にあたりますからね。。。